Play With Me
★★★★★(230、231冊-423,786語)
YL1.5 総語数450
Puffin (1976/09/01)
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エッツ特有のゆったりとした絵本
Marie Hall Etsの、コールデット賞受賞作品です。
ほのぼのとして、楽しくなるような作品です。
動物たちと遊びたい女の子。原っぱで、動物たちに声を掛けますが、みんな逃げて行ってしまいます。
がっかりして、じ〜と待っていると‥
とにかくかわいい〜です。
ひとり遊んでいる女の子の、「あっ」とか言っている声が聞こえてくるようです。
みんなただ逃げて行っちゃって、「何だ、つまらないないじゃない」と思うと、その後がとってもいい〜のです。お日さまのぽかぽか陽気に包まれて、ほっこりした気分になります(それにしても、お日さまの表情が、なんていいんだろう‥)。
*じっくり、ゆっくりもう一度読み返すと、
決してつまらなくないことが分かります(笑)
一見、ただ同じことの繰り返しに思えたところも、
実は、文章にしても、
女の子のしぐさ一つとっても、
同じところなど全くないのですよね。
ゆっくり味わうことで、
女の子の気持ちが
手にとるように伝わってくるのです。
それが絵本でしか味わえない、
素晴らしい魅力だと思います。
絵本を読み始めると
やめられなくなってしまう理由ですよね。
だって、私は多読を始めたときには、
絵本に手を出す予定は全くなかったんですよ(笑)。
今ではもう‥(笑)
女の子が、息をころしてじ〜っと待つ様子が、目の動きだけで表現されていて、その表情の移り変わりがたまりません。見ているとくすぐったくなってくるような、う〜ん、なんとも言えない可愛さなのです。
物語の揺れの少ない穏やかなストーリーなので、忙しさにかまけて(笑)ぴゃ〜っと読んでしまっては、この作品の魅力を見落としてしまうかも知れません(笑)
是非じっくりと、イラストの はしばしまで味わって頂きたい作品です。包みこむような温かさで語りかけてくれますよ。すっかり気に入ってしまいました。
邦版は、『わたしとあそんで』
表紙のイラストのイメージが違うように見えるのは気のせい‥?。イラストの表情やしぐさで、微妙な心の変化だとかを、とても上手に表現していて、そんなところもとっても気に入っているので、どんな風になっているのか‥心配です。中は同じだといいなぁ。