Dear Mr. Hensyaw

★★★★☆    YL4.5 総語数17,812

Dear Mr. Henshaw

Dear Mr. Henshaw

邦訳;ヘンショーさんへの手紙 (講談社ワールドブックス)

  • Leighは大好きな作家の Mr.Henshaw に手紙を出します。手紙をぽつりぽつりと送っているうち、やがてふたりの文通が始まります。将来作家になりたいLeighは、Mr.Hensyawのすすめで、日記をつけ始めます。手紙や日記に思いのままをぶつけるうち、心の中で何かが…


手紙と日記に、Leighの離婚した両親のことや、転校したばかりの学校生活のこと、作家になりたいという夢のことなど、ありのままの気持ちを素直に吐き出していきます。Leighと言う子どもの視点でとらえているため、とてもストレート。時にあまりに剥き出しの感情が、読み手の私の胸に痛かったり、妙に腹立たしかったり、とにかくもうもう(笑)様々な感情が入り乱れました。


書くことが心のはけ口のようになって、知らず知らずのうちに自分の心の内を見つめて行くんですね。Leighが少しずつ成長していく様が読み取れます。ランチ泥棒のエピソードなどはちょっと笑えます。ラストがよいかなぁ。涙がこぼれました。読後を爽やかなものにしてくれています。しみじみといいお話です。


↓この本の続編はこちら。表紙に犬の絵を使うのは反則ですぞ(笑)

Strider

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