The Cat Mummy

★★★★★(269冊-545,294語)
         YL3.5 総語数9000

The Cat Mummy (Cover to Cover)
Jacqueline Wilson Sophie Thompson
BBC Audiobooks (2001/11/05)
売り上げランキング: 393,872
おすすめ度の平均: 4.4
5 考えさせられました
3 もうちょっと小さかったら・・・
5 読後感さわやか


Verityはお父さんと、おじいちゃん おばあちゃんと暮らしています。亡くなったお母さんの話題は何となくタブー。飼い猫の Mabelだけには話せるのでした。


Mabelは、年老いていつも寝てばかり。Verityは「うちの猫はつまんない」と、退屈に思えて仕方ありません。ある日Verityは、Mabelを叱りつけてしまい、Mabelはそれっきり姿を消してしまいます‥。


このお話は、ちょっと泣けます。
とてもシリアスな題材なはずなのに、全く重苦しくなく、むしろあたたかいです。
あと味もとても爽やか。


女の子とお母さんとペットという、身近なテーマなので入り込みやすく、とても
読みやすく感じます。


居なくなって初めて、どれほど大切な存在だったのかを思い知るんですよね。
いつまでも、永遠にそばに置いておきたいという Verityの気持ちは、とても
よくわかるな〜。


だからって‥と、ちょっと ビックリ!!ではあったけれど、そのあたりの
リアルな描写にハラハラしたり、ぎょっとしたり(笑)、ユーモラスで面白かった
です。
きっとあなたも鼻をつまみたくなるはず(笑)


大切な人との別れを、どう受け止めとめていくのか‥。
最後のお別れの儀式?の場面では、Verityの Mabelへの言葉に、またぐっと
来るでしょう。


Wilsonは、いじめられたり、いじめ返したりと言うお話も多いようですが、この
作品なら大丈夫(笑)。是非読んでみてください〜。


以前、「ピコピコ」と言う うさぎを買っていたのですが、お別れの時には似たよう
なことを思いました。もちろん、しませんでしたけどね(笑)

          邦訳は → 『わたしのねこメイベル』  わたしのねこメイベル