The Cat Mummy
★★★★★(269冊-545,294語)
YL3.5 総語数9000
もうちょっと小さかったら・・・
読後感さわやか
Verityはお父さんと、おじいちゃん おばあちゃんと暮らしています。亡くなったお母さんの話題は何となくタブー。飼い猫の Mabelだけには話せるのでした。
Mabelは、年老いていつも寝てばかり。Verityは「うちの猫はつまんない」と、退屈に思えて仕方ありません。ある日Verityは、Mabelを叱りつけてしまい、Mabelはそれっきり姿を消してしまいます‥。
このお話は、ちょっと泣けます。
とてもシリアスな題材なはずなのに、全く重苦しくなく、むしろあたたかいです。
あと味もとても爽やか。
女の子とお母さんとペットという、身近なテーマなので入り込みやすく、とても
読みやすく感じます。
居なくなって初めて、どれほど大切な存在だったのかを思い知るんですよね。
いつまでも、永遠にそばに置いておきたいという Verityの気持ちは、とても
よくわかるな〜。
だからって‥と、ちょっと ビックリ!!ではあったけれど、そのあたりの
リアルな描写にハラハラしたり、ぎょっとしたり(笑)、ユーモラスで面白かった
です。
きっとあなたも鼻をつまみたくなるはず(笑)
大切な人との別れを、どう受け止めとめていくのか‥。
最後のお別れの儀式?の場面では、Verityの Mabelへの言葉に、またぐっと
来るでしょう。
Wilsonは、いじめられたり、いじめ返したりと言うお話も多いようですが、この
作品なら大丈夫(笑)。是非読んでみてください〜。
以前、「ピコピコ」と言う うさぎを買っていたのですが、お別れの時には似たよう
なことを思いました。もちろん、しませんでしたけどね(笑)
邦訳は → 『わたしのねこメイベル』