Pelle's New Suit - ゴンティの洋書手帳

★★★★★(226冊-403,456語)
　　　　　　　　　　　　　総語数500

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Elsa Maartman Beskow
Gryphon House (1989/06/01)
売り上げランキング: 247,928
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スウェーデンの絵本作家　Elsa Beskow の作品です。
美しい風景を背景に描かれた、穏やかであたたかい作品でした。

Pelleは、小さくなってしまった服を新調するために、自分の世話する子羊の毛を刈り取ります。
何人もの心やさしい大人たちの手を借りながら、最後には、素敵な青い服が出来上がるという、お話。

『アルプスの少女ハイジ』の、ペーターと、そのおばあさんを思わせるイラストや、自然豊かな美しく素朴な情景に、まず目を奪われます。
読んでいると、Pelleってペーターのことでしょ？と、思えてくるそんな絵本でした。ペーターは羊飼いじゃなかったですけどね。

刈り取った子羊の毛が、糸を紡いだり、織ったり、染めたり、いろいろな行程を経て一着の服になって行く様子は、とてもワクワクしました。

~~ペーター~~　Pelleが、お願いをする代わりに、自分のできる仕事をしてお返しをします。そんなPelleを、村のみんなが優しいまなざしで見守っていて、周りの人たちの静かな愛情も、感じられます。

一つのものが、たくさんの人の手と、労力を介し、たくさんの助け合いの気持ちが込められて出来るものだという、大切なことを思い出させてくれます。

出来上がった青い服を誇らしげに来て、毛を分けてくれた子羊にお礼を言う、その言葉は感動的。シンプルだけれど心がこもっていて、胸がジ〜んとしびれます。
まるで心が通い合ったかのように答える子羊の様子が、とってもいい‥。

アルムの山の自然を背景に描かれた、ペーターとおばあさんのお話‥じゃないけれど、そんな雰囲気をも味わえるこの絵本(笑)、是非読んでみてください。

街に行く用事があった為、２件の書店にも久しぶりに寄ってみました。
多読ブックフェア〜やっているに違いない！！と思って楽しみにしていたのですが‥。

がっかり。いつもと変わらない洋書コーナー‥。
その書店でやっていなければ、他でやっているとは考えにくいし‥。
やっぱりここは、田舎なんだなぁ‥(笑)