不思議な魅力

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             総語数470
The Long Blue Blazer
The Long Blue Blazer
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Jeanne Willis Susan Varley
Andersen Pr Ltd (1998/07/01)
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おすすめ度の平均: 4
4 Mysterious Boy

冬の寒い日、青いだぶだぶのBlazerを着たWilsonが転校して来ました。
Wilsonは、どんな時も決してそのBlazerを脱ごうとしません。


放課後、誰も迎えの来なかった Wilsonを、私とママは家に招待しました。ママが Wilsonをひざの上に抱くと、Wilsonは泣き出し、その晩 Wilsonは私のベッドで眠ってしまいました。夜遅く物音で目を覚ますと‥

とっても不思議な印象の、素敵な作品でした。
シンとした寂しい感じに包まれて、だけどどこか温かい、独特の魅力を感じます。


Wilsonの、今にも壊れてしまいそうな儚げなムードが妙に切なく、私のママのおひざで泣き出してしまうところでは、それまでの静けさの効果もあって、とても胸をうちます。


以外なラストなのですが、だからこそ魅力的なのでしょうね。他のラストはやっぱり考えられません。気に入っちゃいました。


Badger's Parting Gifts
Badger's Parting Gifts の著者が、この作品The Long Blue Blazerではイラストを担当しています。